新明和の飛行艇(ShinMaywa Flying Boat)
2004/7/13(火)、あるご縁から舞鶴高専・電子制御工学科・町田研究室のメンバーは、
新明和工業株式会社甲南工場の見学に出かけました。舞鶴から神戸は車で約2時間半です。
新明和工業はホームページにあるように、
非常に幅広い製品を手がけている老舗の工業系会社ですが、甲南工場では「飛行艇」を
製作しています。
当日は、最新のUS1-A改
飛行艇の説明ビデオを見た後、2号機をまじかに見せてもらいました。
とても大きな飛行艇ですが、主翼の上面に圧搾空気を吹き流すことにより
わずか80km/h(50ノット)で離着水できます。大きさの錯覚から、ほんとに
ふわっと海面から持ち上がるように見えます。とにかく素晴らしい機体です。
←左の写真は、
週間デルプラド世界の航空機 No.5(定価1,490円の本)の付録の、
川西式四発民間飛行艇です。飛行艇で旅行とは優雅ですね。川西飛行機は新明和の前身で、
2式大艇、紫電改などが有名です。
舞鶴にもUS1-Aが来てくれればうれしいのですが。
カラス飛行機(Crow airplane)
大野模型にある「二宮忠八設計機」を紹介します。
そのゴム動力飛行機は「カラス飛行機」と呼ばれていて、プロペラが通常とは
逆向きに主翼の上についているユニークな形状をしています。1996/5/4に
写真を取らせてもらいましたので、下に紹介します。
本機を製作されたのは、舞鶴市金剛院あたりに住まれるオオノさんという方で、
現在は舞鶴市の少年模型クラブのお世話をされているそうです。
二宮忠八翁については
川田真司さんのページが詳しいです。
本物のカラス飛行機の写真です
ゴム動力飛行機(rubber powerd airplane)
ゴム動力飛行機を3種類作ってみました。これらはホームセンター
「ジュンテンドー」で購入した「ツバメ玩具製作所」製のセットを利用しています。
このセットは翼がスチロール製で大変軽量で、値段も一つ250円と大変安価です。
カラス型は舞鶴市総合文化公園で飛ばしたのですが、背後の五郎ケ岳に向かって風が吹いており、
ゴム動力飛行機はまるで、ホバリングしているように飛ぶことがあり、楽しいところです。
一般的な形式です。大変バランスが良く、快調に飛びます。
説明書の調整方法の所には、「主翼を前にずらすと上向きに飛ぶ」、
「主翼を後ろにずらすと低く飛ぶ」とあります。
飛行状況(Quick Time Movie)
カラス型です。2機分を利用して骨組みを作り、プロペラも
4枚プロペラとしました。また、胴体に輪ゴムで5円玉
をぶら下げてバランスを調整できるようにしました。
飛ばしてみた感想は、プロペラが後ろにある推進式なので、推進力は強いようです。
しかし、バランスをうまく取らないと、縦、横とも大変不安定になってしまいます。
また、プロペラも進行方向に斜めに取り付けてあることから、フワフワと飛んでいるように
見えます。
いわゆる「震電」型の前尾翼機体です。
垂直尾翼を主翼の両側に付けました。
横安定性は問題無いのですが、縦バランスを取るのが難しく、前翼に5円玉を
ビニールテープで張って調整しました。
飛ばしてみた感想は、推進力が強く、抵抗も少ないので速く飛ぶようです。
ただし、直進するか、失速するかで、飛ばしかたは大変難しいです。
飛行機の各舵(rudders)
飛行機は3軸まわりの制御ができます。ロール(主翼翼端の補助翼(エルロン)を操縦かんを
左右に倒して操作)、ピッチング(水平尾翼の昇降舵(エレベータ)を操縦かんを押し引きして
操作)、ヨーイング(垂直尾翼の方向舵(ラダー)をフットバーを蹴ることで操作)します。
実際に経路を変える、例えば旋回するにはロールとヨーを同時に与えねばなりません。
すなわち、左旋回なら操縦かんを左に倒しながら、フットバーの左足を踏みます。
下の写真はラジコンの各舵の様子です。
飛行機のプラモデル(レシプロ)
「96式艦上戦闘機4型」はゼロ戦の一世代前の機体ですが、
たいへん印象深い形状をしています。まず、胴体が極端に絞ってあり頭でっかちにさえ見えます。
これは、「寿」エンジンが単列9気筒星型であるので大直径であることも加わって
います。次に翼が「テーパ翼」であり、軽い逆ガル型をしているため、
美しさと安定性を感じます。
「零式艦上戦闘機22型」は非常に美しい機体を
していますが、他の例えば「局地戦闘機ー紫電改」などと比べると、胴体の割に
主翼が大きく、さらにエルロン(補助翼)も大きいのがよく分かります。
これはゼロ戦が艦上戦闘機であるため、低空低速での機動を重視しているためと
思われ、確かに空戦能力は高そうですが、エルロンによるロール(横転)は高速
ではかなり無理があることが見て取れます。
「局地戦闘機-鐘軌 」はゼロ戦とは反対に翼面荷重の大きい
重戦闘機です。極端に絞り込んだ形状はいかにも突っ込みがききそうです。
「局地戦闘機-震電」は前尾翼(エンテ形)のユニーク
な形状をしています。非常にすっきりとまとまっており、エンジンもプロペラも
強力そうで、いかにも高速を出せそうです。
飛行機のプラモデル(ジェット)
ファントムUのファントム無頼バージョン(新撰組680号)
「垂直離発着機ハリアー」イギリス製のハリアーは
垂直離発着が可能なことで有名です。
「前進翼機 X-29」前進翼は技術的に大変困難ですが、
ハイテクを駆使して実現されたのがこの機体です。