「いまからはじめる電子工作」:設計製作の要点

詳細な解説および回路図は本書をご覧下さい。 回路図はp.156の図4.6です。

■4.1.1 増幅回路の基本---エミッタ接地増幅回路(p.150〜)

 4章の目標は、オペアンプを用いたオーディオ信号の増幅・演算回路の設計・製作ですが、 まずはその基本であるエミッタ接地増幅回路から入ります。
 ●コラム 一石マイクアンプ→パソコン用マイクのアンプ(p.156〜)
【2006/5/31掲載】詳細な解説は本書をご覧下さい。
EAGLEによる回路図とプリント基板パターンはスクロールして一番下です。
 学生から「パソコン用マイクを使いたいのですが、 電源を供給しなければならないらしく、どうすればよいのでしょうか?」という質問を受けました。
 そこで調べてみると、パソコンのマイク端子は、ステレオイヤホンと同じ3.5mmφのステレオミニジャック です。ということは、3線式コンデンサマイクではないかと思いましたが、、、下の左の写真のように 平ラグ板にコラム(p.156)のマイクアンプ回路を組んで試してみると、なんのことはない下の右図のように 2線式のコンデンサマイクを2つ使うステレオマイクでした。
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 平ラグ板に回路を組むのは、最近のICには辛いですが、上下の空中配線が行えますし、またミノムシ クリップをはさみやすいので結構便利です。

 このp.156のコラムのマイクアンプ回路で十分なゲインが得られています。もしもっとゲインが 欲しい場合は、2段アンプとするよりも高hfeのトランジスタ(2SC1815BL(hfe=350〜700) あるいはhfeが1000以上のトランジスタ)を使うか、あっさりオペアンプを使うほうが良いでしょう。

 パソコン用の安価なマイクでも、さすがにコンデンサマイクだけあって、なかなかクリアな音質です。

【EAGLEによるプリント基板パターン】
 回路図およびプリント基板パターンCADの「EAGLE」により作成したプリント基板パターンです。いずれかの機会に、エッティングあるいはプリント基板加工機で製作して「電子工作教室」を開催する予定です。
部品面
 1回路分です。ステレオにするためには、もちろん2回路分が必要です。
 トランジスタは本書では2SC1815GR(hfe=200〜400)で、十分なゲイン(音量)が得られますが、 もっとゲインが欲しい場合は、2SC1815BL(hfe=350〜700)あるいはhfeが1000以上のトランジスタ が良いでしょう。
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パターン面
←このパターン図を右クリック+保存すると、実寸のPDFファイルがダウンロードできます。

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