Cyber Work Shop in Maizuru : sugiyama and Matsuonodera temple touring by GS125E

青葉山麓・舞鶴市杉山と松尾寺参拝ミニツーリング 2011/6/4(土)

mnctmap 舞鶴高専 蛇ケ池? 大杉神社 秋葉神社 松尾寺 松尾寺駅 ← Click! クリッカブルマップになっています(●印)
 梅雨の合間、2011/6/4(土)は良く晴れたので、舞鶴高専の同僚の機会工学科の先生に譲っていただいたSUZUKI GS125Eでの 初走行としてミニツーリングに出かけました。しかし、現実にはやるべき事がたくさん詰まっているので、 舞鶴高専で仕事をこなす前に、ちょっと回ってこれるところということで、青葉山麓の 杉山地区と松尾寺を参拝してきました。そこは標高が高く、群馬県の嬬恋や長野の軽井沢を 思わせるところです。とにかく、景色がきれいで水もおいしく、最高の気分になれます。
 なんといっても、舞鶴高専現役時代はアマチュア無線部の移動運用で、何度も松尾寺経由で 青葉山に登山しましたので、大変親近感があります。

初給油


 途中の江守石油で初給油しました。キャップの閉め方が分からず苦労しましたが、 しっかりロックできます。給油量は6.69lで、トリップの296.6kmが正確ならば、 燃費は44.33km/lです。さすが4st125cc、あきれるくらいの好燃費ですね。 タンク容量は10lですが、無給油で350〜400kmは行けるということで十分すぎます。
日 付 総走行距離 トリップ 給油量 燃費 単価 価格
年月日kmkmlkm/l円/l
2011/6/48971.5296.66.6944.331511,010

舞鶴高専着

 母校で勤務先の舞鶴高専正門です。 背後の青葉山の「ふたこぶラクダ」の姿は高専生、舞鶴市民にとって大変 慣れ親しんだ姿です。奇妙なことに反対側の福井県の高浜町の海岸からは、 きれいな三角形になるのですが。。。
土曜日の朝9:30、しかも前期中間試験期間中ということで、大変静かです。 とりあえず、写真だけ撮って青葉山を周遊します。バイクだと楽勝ですが、 一日中かければ徒歩でもいけないことはありません。
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池ケ首伝説 (舞鶴市岡安)

 舞鶴高専横の グリーンスポーツセンター を抜けて岡安、登尾方面に抜けます。 これは舞鶴高専のマラソンコースそのものなのですが、実は下記の大蛇伝説 があります。(自宅近くの城屋・雨引神社の揚松明祭りの起源となった 大蛇退治の話と似たようなところもあります。)まさに大蛇が通った道なわけです。
 左の写真は朝来川ですが、まさにホタルのシーズンで夜は大変きれいでしょう。

池ケ首伝説 (舞鶴市岡安)
【丹後の伝説】岡安(舞鶴市) 『朝来村史』に、池ケ首の伝説がある。

 岡安の村の北端、峠の上に大なる池あり蛇ケ池と称し、往昔此池に大蛇住めり.時人は其池の傍に立寄るときは影を呑まるべしと懼れ登尾へ越す峠道を特に左右二筋に作り、即午前は西の方を午後は東の方側を往還したるなりき。今を去る凡一千二百年前、泉源寺村に殿さんと尊称する豪族あり、一人の娘の許へ夜な夜な通ふ忍び男あるにより殿さん夫婦太く心配し、或夜密かに苧のつづね糸のいとも長きに針を附し、先夜忍び男の脱ぎ忘れし袴の裾に縫ひ附けおきたるところ、翌朝に至り戸の節穴より外に出で其苧糸は、遠く岡安の峠の池にあとを引いてきてゐるのを見届け、大に驚き帰り直ちに討伐に取かゝったのである。大蛇は池を追ひ立てられ中山まで、逃がれ出でしが、此時討手の中に稀代の弓の名人あり遂に大蛇を此地に於て退治せり。大蛇は遁ぐる道中で六人の人を呑み殺せしを以て後に白屋の下に堂宇を建て六地蔵とし懇ろにまつれりと請う中山の大蛇を射止めし地点は今に蛇地(じゃぢ)と称呼せられあり。  以上古老の語りの儘を記したが此池の所在を池ケ首と称し、先年府道開鑿の時其池あとの一部を埋むるに道路敷の下に大きさ廻り二尺長七尺の粗朶千二百把を投じ漸く其上に土砂を置くことができたと謂う。随分深い池であったとみえる。  昭和十四年海軍用地関係により久しきに亙り光輝ある伝統をもつ字岡安は茲に自然的解体を遂げ、住民は夫々新たなる郷土に移転したのである。

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杉山地区

 再び走り出して、杉山口から青葉山に登り始めます。 急な坂ですが、GS125Eなら3速30km/hでまったりと登れます。 また道は狭いのですが、対向車が降りてきてもバイクなら余裕で すれ違えて楽です。しばらく、ワインディングが続いて、、、 ぱっと明るい高原地帯に出ます。ここが杉山地区です。 棚田が美しすぎます。
 左の写真で手にしているのは、西舞鶴図書館で借りた 「舞鶴市・データブック作成スタッフ:舞鶴の守りたい自然〜自然環境 データブック〜」定価600円です。上下の写真はまさにこの場所ですね。
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高原の雰囲気があります。棚田と青葉山、そして海が美しい。

ちょっと進むと道路右側に「逆さ海」の案内看板があります。
海が農地よりも高いところにあるように見えますが、なぜ海水が 流れ込まないのか不思議な光景で、逆さ海と呼ばれています。
 「逆さ海」の案内看板の道路の反対側に、水汲み場があります。 「杉山の名水」です。
杉山の水と米で造られた清酒「大杉」が 名物だそうです。
 しばらく、走ると左側に「大杉神社、秋葉神社、熊野神社」 の標識があります。約300m程度だそうなので、バイクを停めて 歩き出しました。
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大杉神社

途中の風景を楽しみながら、まっすぐ歩くとほどなく大杉神社に着きました。
「舞鶴の守りたい自然〜自然環境データブック〜」にも掲載されている 「御親睦:杉-タブの木合体樹木」があります。城屋の雨引神社の タブの木もそうですが、斜めに伸びています。根元のウロが巨大です。
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秋葉神社

大杉神社の右わきの山道を登っていくと秋葉神社に行けました。 立派な岩そのものがご神体なのでしょう。青葉山は休火山で あり、いかにもな溶岩です。これも軽井沢の鬼押し出しなどを 連想させます。


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 再び大杉神社に降りてきました。
 大杉神社は湧水があふれ出ていて、まさに「水の上の神殿」です。 梅雨ならではしょうが、情緒あふれる光景ですね。

 大杉神社からの帰り道、ここから海の方を見ると、 確かに「逆さ海」だと感じます。
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舞鶴市民農園とパン工房(体験教室)があります。

松尾寺(まつおのでら)参拝

 杉山からものの数分で松尾寺に着きました。
 松尾寺(まつおのでら)は非常に古い奈良時代からの古寺であり、三十三霊場の第二十九番札所で あるので、多くの巡礼者が訪れてきています。江戸時代以前は船で東舞鶴まできて、 杉山口からのルートも使われていたはずです。
 毎年5/8に行われる
仏舞 は大変貴重な文化遺産で舞鶴高専の人文部門の先生が研究しておられます。
境内は御神木の大木が多く、また紅葉も見事です。
松尾寺公式ホームページより、
 富士なくば 富士とやいわん 若狭なる
  青葉の山の 雪のあけぼの
   御陽成天皇皇子・八条王子

 時に慶雲年中、唐の僧、威光上人が当山の二つの峰を望んで、中国に山容の似た馬耳山という霊験のある山があったことを想起された。登山したところ、果 せるかな松の大樹の下に馬頭観音を感得し、草庵をを結ばれたのが、和銅元年(七〇八年)と伝えられる。  爾来、今日まで千三百年を経ているが、その間、元永二年(一一一九年)には、鳥羽天皇の行幸があり、寺領四千石を給い、寺坊は六十五を数えて繁榮した。当地方唯一の国宝の仏画も、美福門院の念持仏であったといわれる。  その後、度重なる火災にあったが、その都度、細川幽斉や京極家によって復興され、現代の本堂は、牧野英成により享保十五年(一七三〇年)に修築された。
 当寺は、西国第二十九番札所で、本尊馬頭観世音は、三十三霊場中唯一の観音像であり、農耕の守り仏として、或いは牛馬畜産、車馬交通 、更には競馬に因む信仰を広くあつめている。
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さすが、奈良時代からの古寺、風格があります。
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青葉山登山口

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 寺の裏手に青葉山登山道入り口があります。 現役舞鶴高専生時代、何度もアマチュア無線部で無線機、発動発電機、アンテナ、そしてキャンプ道具を 背負って登りましたので、非常に懐かしいです。青葉山頂は非常にロケーションが良く、 6m(50MHz帯AM/SSB)で名古屋、四国、そして沖縄まで届いた記憶があります。 6m&downコンテストなどで「じゃぱん、あるふぁー、すりー、ヤンキー、オスカー、 フォックストロット、ポータブル・スリー」と怒鳴っていました :-)。
ここから、まじめに登れば一時間半ほどで山頂です。
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松尾寺駅(まつおのでらえき)

帰り道、松尾寺駅に寄りました。ここから、舞鶴高専そして現在の日本板硝子工場まで支線 が走っていました。私が在学中の昭和55年ころはまだ小さなディーゼルが走っていたのですが、 現在は遊歩道となっています。駅舎は近頃修復され、大正ロマンを感じさせる コミュニケーションの場となっています。創造技術研究会クラブはここでも ロボコンデモ展示を行ったことがあります。
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構内には周辺の案内パンフレットがあります。
ちょうど、燕が蛍光灯わきに巣作りをしているところでした :-)
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この後は舞鶴高専に戻りました。ちょうど良い気分転換になりました :-)